ビットコインが約8カ月ぶりに8万5000ドル台へ、ETFの平均取得単価に接近
ビットコインが1月以来となる8万5000ドルに到達しました。原油価格の落ち着きや米国のビットコインETFへの資金流入が重なった形です。
この記事の要点
- ビットコインは1月以来はじめて8万5000ドルに到達し、33週ぶりの高値をつけた
- 24時間で6億ドルを超える売りポジションの強制決済が起きた
- 米国ビットコインETF投資家の平均取得単価は約8万5638ドルとされ、その水準に近づいた
何が起きたか
9月21日、ビットコインが1月以来はじめて8万5000ドルに届きました。週足で見ると約33週ぶりの高い水準です。前日の日曜日には、週の終値が8万1120ドルと、5月上旬の週以来の高さで引けていました。
値上がりの過程では、値下がりを見込んでいた取引の強制決済(ロスカット)が相次ぎました。データサイトCoinGlassによると、暗号資産全体で24時間に6億ドルを超える売りポジションが清算されています。
背景にあるもの
ひとつは原油です。前の週に1バレル100ドルを超えていたWTI原油は、中東情勢の話し合いが再開するとの期待から、週明けには94ドルを下回りました。物価の先行きへの不安がやや和らいだ形です。
もうひとつは米国の現物ビットコインETFです。調査会社Farside Investorsのデータでは、9月18日(金)の純流入額が4億3500万ドルと、9月3日以来の大きさでした。この日はブラックロックのIBITではなく、フィデリティのFBTCに3億1000万ドルが集まったのが特徴です。
- ビットコインを保有する上場企業の平均取得単価:約8万500ドル
- 米国現物ETF投資家の平均取得単価(Glassnode):約8万5638ドル
このため「多くの保有者が含み益に戻りつつある水準」として注目されました。
読み解くときのポイント
一方で、米国ではインフレ対策として利上げが続いています。CMEのFedWatchでは、10月の会合で0.25%の追加利上げが行われる確率が53%と示されていました。価格だけを見ると明るい話題に見えますが、原油・金利・ETFの資金の流れがセットで動いていることを押さえておくと、ニュースの意味をつかみやすくなります。
強制決済が多い局面は値動きが大きくなりやすく、短期の動きに振り回されやすい時期でもあります。数字は「なぜ動いたのか」を理解する材料として読むのがおすすめです。
また、同じ週には米国の議会で暗号資産の法案が前に進まなかった一方、SECとCFTCという2つの規制当局が暗号資産に関する方針を相次いで打ち出しました。暗号資産関連の株が買われ、ETFにも資金が入ったことで、市場の雰囲気が明るくなったと伝えられています。価格の動きは、こうした制度面のニュースとも結びついています。ニュースを読むときは「価格」「お金の流れ」「制度」の3つを並べてみると、全体像がつかみやすくなります。
もとにした報道
- Cointelegraph「BTC price nears eight-month high above $85K: Five things to know in Bitcoin this week」(2026.09.21)
海外の報道をもとに、3-NEWS編集部が日本語で独自にまとめています。
この記事は情報の整理と学習のためのもので、特定の暗号資産・金融商品の売買をすすめるものではありません。暗号資産は価格の変動が大きく、損失が出る可能性があります。